健康のために始めた自炊。
続けると必ず手荒れに悩まされる。
買ったハンドクリームを使い切ろうと、塗りたくっても、効果が切れてから痒くなって皮を剥いてしまう。
それでどんどん荒れていく。
日常作業の手荒れ防止用に、白手袋を買って使っていた。
しかし、気がつけば寝相が悪いか何かして、どこかへ行方を晦ませた。
iPhoneならApple Watchで呼び出せるのに、それができない。
かと言って手袋にまでタグをつけるような生活は面倒だ。
料理用にも、手荒れを防ぐために、百均で使い捨て手袋を買い込んでいた。
それも、手のサイズと合わず、使わず仕舞いになっていた。
見える場所に置いてあるのに、見ただけで満足してしまう。
実際に嵌めて使うと、物を掴む度にそっちに引っ張られて脱げる。
脱げないように上に引っ張り上げても、だんだんと下に下りていく。
何度も続くと、無性に腹立たしくなってくる。
それが続いて、最終的に使わなくなってしまった。
と、そんな訳で手を自然に晒したままにしている。
ハンドクリームを塗る、効果が切れて傷口が剥き出しになる、皮を剥きたい衝動に駆られて剥く。
その繰り返し。
これでは一向に治る気配がない。
これから乾燥してくるのに、これ以上荒れていてはささくれだらけの状態になってしまう。
ハンドクリームが合ってない、と言う。
そうは言っても、せっかく買ったハンドクリームは使い切りたい。
手指はキーボードを叩くのに支障が出ない程度に済ませたい。
手荒れが作業の邪魔をする、と文句をつけて、作業時間を遅らせている。
何かしら理由がついたら、それを理由に打ち出せる、と思っているらしい。
物事が滞ると、自分を正当化して何事かと口実をつけたがるのは、よくあることだ。
私も例に漏れず、今まさに言い訳にしている。
手荒れが酷くて作業ができない、と。
対策は皮膚科に行ったり、傷口を塞いで見えなくしてしまえば良いけれど、一手間もかけたくないのを良いことに、理由をつける。
本当に集中していれば、気が付かない程度のものだ。
意識が手荒れに引っ張られている。
些細なことが気になると、そちらばかりが気がかりになって、注目する。
大したことではないのに、意識に上るものだから、事が大きいような気がしてくる。
そして、大袈裟にする。
全体像を見失わないようにするには、工夫がいるものだなと思った。


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